Monthly Koozy's Photo Gallery
Vol.7 取り残された時間(とき)
今回の作品は、宮城県仙台市、名取市、岩沼市が舞台になります。
今回の作品を撮影したのは2012年3月となりますが、言わずと知れた東日本大震災から、ちょうど1年が経過したタイミングとなります。
震災直後は、報道などメディアの影響もあり、日本中が復興ムード一色で、「がんばろう日本」などと言われていて、日本全体が盛り上がっていましたが、震災から1年経つと、徐々に報道も減ってきて、当時と比べると、人々の心から確実に、震災の記憶が薄まってきているのも事実だと思います。
確かに主要な街の市街地は、だいぶ震災前の姿に戻りつつありますが、少し外れた街や場所に行くと、まだ震災直後の姿のまま、取り残されている現実があります。
報道に表れない現実を示したくて、今回この作品を作成しました。
ただし、最後の1枚は、同日に撮影した青空を、敢えて選びました。
最初、撮影をしていた時(午前中)は、薄暗い曇り空でしたが、昼頃になると、それまでとはうって変わって、眩しいまでの青空が出てきました。
被災地にも、他の場所と変わらぬ、「希望の空」は、存在している事を示しているかのように・・・。
まだ、震災は何も終わっていない現実を、少しでも感じていただければと思います。
ぜひ、最後までご覧になって下さい。