＜作品説明＞

かざぐるま　～永遠の軌跡（メロディー）～（2017年作品）


この作品は、2017年3月11日に発表された作品です。


この作品の発表時は、東日本大震災からちょうど6年が経過した日でもありました。




どんな場所であれ、どんな時であれ、どんな出来事が起こったとしても、時間は当然過ぎていきますし、時代もやがて新たに巡っていきます。


そして、時代が過ぎていく中で、新たなモノが生まれてきますし、その一方で、消えていくモノもあります。



また、気づかなくても、ずっと残っているモノもあります。




この作品のテーマは、時が移ろいが描き奏でる「時代の軌跡」「忘却」


そして、密かに続いている「永遠」

＜詞全文＞

かざぐるま　～永遠の軌跡(メロディー)～
詞・Koozy



今日も目の前で 何１つ変わらずに
突き抜けるように広がる 天色(あまいろ)の空
まるで何事もなかったかのように
哀しいくらいに澄みきった 平和な空



時代(とき)が駆け足で過ぎ去っていく中で
かざぐるまは いつしか忘れ去られて
北風に吹かれ カラカラと音を立てて
人知れず１人きりで 回り続けていた



時代(とき)が彼方へと消え失せていく中で
いつしか 河原の記憶は忘れ去られて
１つずつ築き上げられた積石(つみいし)の塔は
北風に晒され 朽ち果てて佇んでいた



絶望と立ち尽くした「あの日」の記憶
胸の奥深くに仕舞い込んだ想いと共に
かざぐるまが 奏で続ける 哀しみの軌跡(メロディー)
今でも変わらず 河原に鳴り響いている






今日も目の前で 何１つ変わらずに
突き抜けるように広がる 天色(あまいろ)の空
まるで何事もなかったかのように
哀しいくらいに澄みきった 平和な空



昨日の夢の中　あの頃と何も変わらない
僕を𠮟る ずっと聞き慣れた 少し低い声
目が覚めた時 何事もなかったかのように
かざぐるまは カラカラと回り続けていた



色褪せていく日々を積み上げる中で
無彩色(モノクロ)の北風は 強く吹き抜けていき
かざぐるまは 時代(とき)の狭間に取り残され
１枚１枚の羽根に 光と陰を映し出した



明日へと歩み出した「あの日」の記憶
瞳の奥深くから蘇る 時代(とき)の破片(かけら)と共に
かざぐるまが 描き続ける 追憶の原風景(パノラマ)
今でも変わらず 河原に彩(いろ)を放っている






今日も目の前で 何１つ変わらずに
突き抜けるように広がる 天色(あまいろ)の空
まるで何事もなかったかのように
ただ 穏やかに澄みきった 平和な空



明日へと歩み出した「あの日」の記憶
胸の奥深くに仕舞い込んだ想いと共に
かざぐるまが 奏で続ける 永遠の軌跡(メロディー)
未来永劫 ずっと生命(いのち)の灯火(ともしび)を紡いでいる

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